2017年7月29日土曜日

この選手達だけは抑えたい!ブレーク中のプロスペクト!

先日、ストラム、ウッド(年俸全額負担)、エステウリー・ルイーズを放出し、パドレスからケーヒル、マウアー、バクターを獲得しました。7/29現在8連勝中で首位まで2.5G差でポストシーズン圏内にいるこの状況の中、今回は今シーズンブレークしているプロスペクトを紹介していきたいと思います。トレードデッドライン後にまだロイヤルズ傘下にいるとは限りませんが・・・(笑)


LHP フォスター・グリフィン〜Foster Griffin

かつてのドラフト1巡目指名選手も、ロイヤルズの高卒1巡目は伸び悩む法則の例に漏れず昨年までイマイチの成績だったが、今季ついに開花の兆しを見せている。傘下から唯一フューチャーズゲームにも選出され、三振も奪った。最速90mph半ばの速球とカーブ、チェンジアップが持ち球。
今季はA+とAA合わせて22試合125.2回を投げ11勝4敗に防御率3.01、K/9=8.5, K/BB=2.98と好成績を残している。好調の理由は昨年まで通算で52%ほどだったゴロ率が今季は約41%と一気にフライボーラーになったことが原因!?

LHP リチャード・ラブレディー〜Richard Lovelady〜

昨年のドラフト10巡目指名のリリーフ左腕。ルーキーイヤーの昨年もすべてリリーフながらルーキーリーグで21試合に登板し防御率1.80でK/9=10.8と好成績を残し、A+で開幕を迎えた今季はさらに進化した。球場のガンでは100mphを叩き出すほど球速が上昇した反面、BB/9は3.2→1.5と劇的にコントロールもよくなった。今季もここまでA+とAA合わせて29試合に登板し防御率1.15、K/9=11.1, K/BB=9と恐ろしいピッチングを続けている。クリス・セールやランディ・ジョンソンを彷彿とさせるサイド気味の左腕から繰り出される100mphに迫る速球は脅威。また、スライダーのキレも抜群で打者は手も足も出ない支配的な投球を見せてくれる。将来的にはLOOGY(左のワンポイントリリーフ)クラスとの見方が多いが、ぜひ勝ちパターンやクローザーに成長してほしい。

RHP デルビン・ギャペラン〜Delvin Capellan〜

インターナショナルFAで昨年契約した18歳。プロデビューとなった今年はここまで8先発で41回を投げ、K/BBはなんと脅威の31.00!!!防御率0.66、被打率.168、WHIP0.61と敵なしの状態。契約した際も特にニュースにもならず、無名プロスペクトがここまでの成績を残すと誰が予想できただろうか。ドミニカン・サマーリーグでの成績のため成績以外の情報が全く無く、どんなタイプの投手か現地の記者たちもわかっていない様子。イケメン。

RHP グラント・ギャビン〜Grant Gavin〜

ラブレディーの影に隠れてあまり話題にならないがこちらもかなりいい成績を残しているリリーフプロスペクト。ラブレディーと同じく昨年のドラフト選手で、昨年はルーキーリーグで13試合に登板し防御率2.01と好成績を残し今季はAで開幕を迎えた。開幕戦で3回を投げパーフェクトに抑えるとその後も快刀乱麻のピッチングを続け6月後半にはA+に昇格。1試合だけ5失点と炎上してしまったため、8試合の登板で防御率は2.87と平凡だが他の7試合では無失点の好投を見せている。今季は全てリリーフの27登板で48.1回を投げており、イニング跨ぎもお手の物。3イニングリリーフも平然とこなす。また、かなりのフライボーラーでGO/AO=0.60。90mph半ば〜後半の伸び上がってくるようなファストボールが持ち味。通算40試合で防御率1.94。私イチオシのプロスペクト!

1B クリス・デビート〜Chris DeVito〜

昨年のドラフト8巡目選手。開幕からしばらくはマイナー全体の本塁打王を走っていた。夏場になって勢いが落ちてきているのが気がかりではあるが、それでもロイヤルズ傘下本塁打王。一塁専門で守備や走塁は上手くないため、打撃を維持できるかが課題。現在AAAで奮闘しているライアン・オハーンのようになれるか。

SS ニッキー・ロペス〜Nicky Lopez〜

昨年のドラフト5巡目指名選手がもうAAまで昇格。安定感のある守備と俊足巧打、四球>三振という選球眼が持ち味のアスリート型遊撃手。ロイヤルズ傘下では1,2を争うほど遊撃守備は上手く、肩も強いため将来的にもショートに残れるだろうと予想されている。今年はA+とAAで.295/.369/.394といい成績を残している。また、97試合で19盗塁と走ることもできるのは魅力。パワーツールこそないものの走攻守三拍子そろった遊撃手になれる逸材。

※成績はすべて現地7/27試合終了時点。

今シーズンブレークしている5人を取り上げて紹介してきました。様々な意見がありますが、プロスペクトはトレードのしようによってはチームを支える中心選手にもなりえるし上手に育成できればそれもまたチームの中心選手となりえる、チームの未来にとって非常に重要な役割を占めているものだと私は思っています。新しいMLB.comのプロスペクトランキングが先日出ましたが、今季開幕時に続きまたまたロイヤルズから全体Top100以内にランクインする選手はいませんでした。そのようなマイナーの選手層の薄さが露呈している中でデッドラインでさらなる補強を目指し、ているロイヤルズ。地区優勝・ワールドチャンピオンへさらなる補強をするのであれば今回取り上げたこのブレークプロスペクトたちがキーマンになってくるかも・・・?