2017年11月21日火曜日

ルール5ドラフトへ向け、ロースター入り選手予想2017

今年もルール5ドラフトの季節がやってきました。

まず軽くルール5ドラフトについて軽くおさらいしましょう。


そもそもルール5ドラフトとは有望株の飼い殺しを防ぐためのルールで、入団からある程度年数が経った選手で40人枠に入っていない選手は他球団が1年間メジャーのアクティブロースターに置くという約束の元獲得できるという制度です。
(こっちまで触れるとややこしくなるのでマイナーリーグルール5については割愛します…)
過去には現ロイヤルズのホアキム・ソリアや、元レンジャーズのジョシュ・ハミルトン、元メッツのヨハン・サンタナなど数々の名選手が指名されています。


・18歳以下で入団した選手は入団から5年以上経っていること

・19歳以上で入団した選手は入団から4年以上経っていること

・上記を満たしている選手で、40人枠に入っていないこと

・ルール5ドラフトに参加できるのは40人枠に空きがある球団のみ

・40人枠に入れてプロテクトできる期限は11/20

・もし選手を指名した場合は、来年1年間MLBのアクティブロースターかDLに必ず入れておかないといけない。もしそれが守られなかった場合はもとのチームに返却される

・シーズン中に指名した選手をアクティブロースターから外したい場合は一度ウェーバーにかけられ、クレームされなければ元のチームに返却。クレームされればクレームしたチームでもルールは継続される


以上がルール5ドラフトとルールになります。


要は自チームの傘下にいるある程度年数の経った有望株は40人枠に入れないと他チームに取られちゃうよ!だけど取り放題にならないように取ったら1年間メジャーのロースターに入れとかないといけないからね!!

ってことです。それのロースター確定の期限がアメリカ時間明日に迫ってきたのでロイヤルズがどう動くか予想しようかと思います。


ではまずロイヤルズ傘下のルール5ドラフト指名対象者を見ていきましょう

名前の前の記号は私のプロテクトされる確率の予想です
☆=ほぼ100%プロテクトされるだろう
◎=たぶんプロテクトされる(可能性8割くらい)
○=もしかしたらプロテクトあるかも(5割くらい)
▲=多分ないけどワンチャンあるかも…(3割未満)
×=ほぼ確実にプロテクトされないだろう


◆RHP
◎Pedro Fernandez〜ペドロ・フェルナンデス〜(AA,AAA)
○Zach Lovvorn〜ザック・ロッボーン〜(AA)
▲Andrew Edwards〜アンドリュー・エドワーズ〜(A+,AA,AAA)
▲Andy Ferguson〜アンディ・ファーギュソン〜(Rk)
×Jason Adam〜ジェーソン・アダム〜(AA)
×Gerson Garabito〜ギャーソン・ギャラビト〜(Rk,A)
×Ofreidy Gomez〜オフレイディ・ゴメス〜(Rk,A)
×Ashuto Goudeau〜アシュトン・ゴーデュー〜(Rk,AA)
×Yunior Marte〜ユニアー・マーテ〜(A+,AA)
×Jake Newberry〜ジェーク・ニューベリー〜(AA,AAA)
×Julio Pinto〜フリオ・ピント〜(Rk,A)
×Corey Ray〜コリー・レイ〜(AA)
×Jared Ruxer〜ジャレッド・ラグザー〜(A+,AA)
×Glenn Sparkman〜グレン・スパークマン〜(AA)
×Jose Veras〜ホセ・ベラス〜(A+,AA)

◆LHP
◎Eric Stout〜エリック・スタウト〜(AAA)
◎Sam Selman〜サム・セルマン〜(AA,AAA)
▲Jonathan Dziedzic〜ジョナサン・ジージック〜(AAA)
▲Tim Hill~ティム・ヒル~(AA)
×Emilio Ogando〜エミリオ・オガンドー〜(A+,AA,AAA)
×Matt Tenuta〜マット・テヌータ〜(A+AA)
×Colin Rodgers〜コリン・ロジャース〜(A+)

◆C
☆Meibrys Viloria〜メイブリス・ビローリア〜(A)
×Jesus Atencio〜ヘスス・アテンシオ〜(Rk)
×Allan de San Miguel〜アラン・デサンミゲル〜(AA
×Mike Morin〜マイク・モリン〜(Rk,AA,AAA)

◆IF
☆Ryan O'Hearn〜ライアン・オハーン〜(AA,AAA)
○Humberto Arteaga〜ウンベルト・アルテアガ〜(AA)
○Frank Schwindel〜フランク・シュウィンデル〜(AA,AAA)
×Carlos Diaz〜カルロス・ディアス〜(A+,AA,AAA)
×Angelo Castellano〜アンジェロ・カステヤーノ〜(A)
×Offerman Collado〜オファーマン・コヤード〜(Rk)
×Wander Franco〜ワンダー・フランコ〜(A+)
×Jecksson Flores〜ジェクソン・フローレス〜(A+)
×Jack Lopez〜ジャック・ロペス〜(AA,AAA)

◆OF
○Elier Hernandez〜エリアー・ヘルナンデス〜(A+,AA)
○Logan Moon〜ローガン・ムーン〜(AA,AAA)
×Brandon Downes〜ブランドン・ダウニーズ〜(A+)
×Alfred Escarela〜アルフレッド・エスカレラ〜(AA)
×Amalani Fukofuka〜アマラニ・フコフカ〜(Rk)
×Christian Vasquez〜クリスチャン・バスケス〜(Rk)

以上39人が指名対象者です。
そして、現在ロイヤルズの40人ロースターは35人です。ルール5ドラフトに参加するため枠や、トレード、FAでの獲得などを考えるとプロテクトされるのはこの中から3~5人程度でしょうか。

では、ロースター入りする可能性のある選手を見ていきましょう。

☆ライアン・オハーン(1B/OF)
傘下随一の打撃力を誇るプロスペクト。10巡目の入団ながら、1年目からずば抜けた長打力を発揮し4年目でAAAに到達した。今年は少し不振に陥ったことと、シュウィンデルの絶好調もありシーズン後半はAAに降格してしまった。一塁守備は悪くなく、ハンドリングもうまい。守備の幅を広げるためにも両翼に挑戦している。課題は三振の多さと守備か。長所は長打力。

☆メイブリス・ビローリア(C)
打撃力がウリのコロンビア出身捕手。WBCのコロンビア代表にも選ばれ、いまもコロンビア代表として中南米大会で戦っている。まだ、21歳でレベルはAとメジャーに昇格するまではまだ時間がかかりそうだが、ポテンシャルはレギュラークラス。傘下の捕手の中では1,2を争う打撃力を持ち、昨年はAで105wRC+をマークした。

◎ペドロ・フェルナンデス(RHP)
小柄ながら90mph後半の速球と、打者の目の前から”消える”とも言われるチェンジアップが武器のドミニカ出身の右腕。昨年はほぼリリーフに専念し、AAとAAA合わせて防御率3.16をマークした。課題は第3球種となるスライダーを磨くことか。

◎エリック・スタウト(LHP)
左殺しのワンポイントリリーフのプロ。昨年は左打者に対して.193/.264/.301と無類の強さを発揮した。このようなLOOGY(左のワンポイントリリーフ)タイプはルール5ドラフトで指名されることも多く、プロテクトされるであろう選手。コマンドを安定させることが課題か。

◎サム・セルマン(LHP)
2012年のドラフト2巡目指名のリリーフ左腕。タイプとしては上記のスタウトとかなり似ているが、セルマンのほうが奪三振能力が高く、コントロールが悪い。おそらくプロテクトされるのはどちらかなのでプロテクト漏れした場合、指名される可能性は十分ある。

〇ザック・ロッボーン(RHP)
他から指名を受ける可能性のある少し珍しい苗字を持つ右腕。90mph前半の速球にブレーキの利いた曲がりの大きいスライダーを武器とする。チームがここでプロテクトするかどうかを判断する場として参加したアリゾナフォールリーグでは6先発で防御率6.43と結果を残すことができなかった。

〇ウンベルト・アルテアガ(2B/SS/3B)
ロイヤルズ傘下で1,2を争う守備の名人。守備はうまいがバッティングがからっきしで、イマイチブレークしきれない。しかしAAでフルシーズンを過ごした今年は自己ベストとなる打率.258をマークした。

〇フランク・シュウィンデル(1B)
今年のロイヤルズのマイナーMVPの一塁手。元捕手からコンバートされたこともあって1塁専門なのが使いづらいところ。今年は.321/.340/.528と素晴らしい成績をAAAで残し一気にブレークした。しかし3年前、似たような彼と似たような成績を残したバルビーノ・フェンマヨールはプロテクトされなかったため、この予想にした。ロースター入りさせるかどうかムーアGMの決断が楽しみだ。

〇エリアー・ヘルナンデス(OF)
身体能力の高さとスウィングスピードがウリの外野手。入団時は期待されていたがあまり成績を残せていない。しかし、このようなタイプは指名されることも多々あるため、プロテクトされないとも言い切れない。

〇ローガン・ムーン(OF)
ミズーリのブルースプリングス出身という超地元っ子で生まれた時からロイヤルズファン。今年AAではあまりいい成績は残せなかったが、怪我したスターリングに代わってAAAに昇格して以降は.336/.368/.542と好成績。守備も外野3ポジションを平均以上に守れることもあり、他球団から指名される可能性は十分ある。


以上ロースター入りの可能性がある選手を軽くではありますが紹介しました。


最後になりますが、私はオハーン、ビローリア、スタウト、フェルナンデスの4人がロースター入りすると予想します。


プロスペクトラバーにとってワクワクの1日となるルール5ドラフト、各球団がどのような動きをするのかでどのようなビジョンを描いているのかも見えてきます。12/14が楽しみです。

2017年7月29日土曜日

この選手達だけは抑えたい!ブレーク中のプロスペクト!

先日、ストラム、ウッド(年俸全額負担)、エステウリー・ルイーズを放出し、パドレスからケーヒル、マウアー、バクターを獲得しました。7/29現在8連勝中で首位まで2.5G差でポストシーズン圏内にいるこの状況の中、今回は今シーズンブレークしているプロスペクトを紹介していきたいと思います。トレードデッドライン後にまだロイヤルズ傘下にいるとは限りませんが・・・(笑)


LHP フォスター・グリフィン〜Foster Griffin

かつてのドラフト1巡目指名選手も、ロイヤルズの高卒1巡目は伸び悩む法則の例に漏れず昨年までイマイチの成績だったが、今季ついに開花の兆しを見せている。傘下から唯一フューチャーズゲームにも選出され、三振も奪った。最速90mph半ばの速球とカーブ、チェンジアップが持ち球。
今季はA+とAA合わせて22試合125.2回を投げ11勝4敗に防御率3.01、K/9=8.5, K/BB=2.98と好成績を残している。好調の理由は昨年まで通算で52%ほどだったゴロ率が今季は約41%と一気にフライボーラーになったことが原因!?

LHP リチャード・ラブレディー〜Richard Lovelady〜

昨年のドラフト10巡目指名のリリーフ左腕。ルーキーイヤーの昨年もすべてリリーフながらルーキーリーグで21試合に登板し防御率1.80でK/9=10.8と好成績を残し、A+で開幕を迎えた今季はさらに進化した。球場のガンでは100mphを叩き出すほど球速が上昇した反面、BB/9は3.2→1.5と劇的にコントロールもよくなった。今季もここまでA+とAA合わせて29試合に登板し防御率1.15、K/9=11.1, K/BB=9と恐ろしいピッチングを続けている。クリス・セールやランディ・ジョンソンを彷彿とさせるサイド気味の左腕から繰り出される100mphに迫る速球は脅威。また、スライダーのキレも抜群で打者は手も足も出ない支配的な投球を見せてくれる。将来的にはLOOGY(左のワンポイントリリーフ)クラスとの見方が多いが、ぜひ勝ちパターンやクローザーに成長してほしい。

RHP デルビン・ギャペラン〜Delvin Capellan〜

インターナショナルFAで昨年契約した18歳。プロデビューとなった今年はここまで8先発で41回を投げ、K/BBはなんと脅威の31.00!!!防御率0.66、被打率.168、WHIP0.61と敵なしの状態。契約した際も特にニュースにもならず、無名プロスペクトがここまでの成績を残すと誰が予想できただろうか。ドミニカン・サマーリーグでの成績のため成績以外の情報が全く無く、どんなタイプの投手か現地の記者たちもわかっていない様子。イケメン。

RHP グラント・ギャビン〜Grant Gavin〜

ラブレディーの影に隠れてあまり話題にならないがこちらもかなりいい成績を残しているリリーフプロスペクト。ラブレディーと同じく昨年のドラフト選手で、昨年はルーキーリーグで13試合に登板し防御率2.01と好成績を残し今季はAで開幕を迎えた。開幕戦で3回を投げパーフェクトに抑えるとその後も快刀乱麻のピッチングを続け6月後半にはA+に昇格。1試合だけ5失点と炎上してしまったため、8試合の登板で防御率は2.87と平凡だが他の7試合では無失点の好投を見せている。今季は全てリリーフの27登板で48.1回を投げており、イニング跨ぎもお手の物。3イニングリリーフも平然とこなす。また、かなりのフライボーラーでGO/AO=0.60。90mph半ば〜後半の伸び上がってくるようなファストボールが持ち味。通算40試合で防御率1.94。私イチオシのプロスペクト!

1B クリス・デビート〜Chris DeVito〜

昨年のドラフト8巡目選手。開幕からしばらくはマイナー全体の本塁打王を走っていた。夏場になって勢いが落ちてきているのが気がかりではあるが、それでもロイヤルズ傘下本塁打王。一塁専門で守備や走塁は上手くないため、打撃を維持できるかが課題。現在AAAで奮闘しているライアン・オハーンのようになれるか。

SS ニッキー・ロペス〜Nicky Lopez〜

昨年のドラフト5巡目指名選手がもうAAまで昇格。安定感のある守備と俊足巧打、四球>三振という選球眼が持ち味のアスリート型遊撃手。ロイヤルズ傘下では1,2を争うほど遊撃守備は上手く、肩も強いため将来的にもショートに残れるだろうと予想されている。今年はA+とAAで.295/.369/.394といい成績を残している。また、97試合で19盗塁と走ることもできるのは魅力。パワーツールこそないものの走攻守三拍子そろった遊撃手になれる逸材。

※成績はすべて現地7/27試合終了時点。

今シーズンブレークしている5人を取り上げて紹介してきました。様々な意見がありますが、プロスペクトはトレードのしようによってはチームを支える中心選手にもなりえるし上手に育成できればそれもまたチームの中心選手となりえる、チームの未来にとって非常に重要な役割を占めているものだと私は思っています。新しいMLB.comのプロスペクトランキングが先日出ましたが、今季開幕時に続きまたまたロイヤルズから全体Top100以内にランクインする選手はいませんでした。そのようなマイナーの選手層の薄さが露呈している中でデッドラインでさらなる補強を目指し、ているロイヤルズ。地区優勝・ワールドチャンピオンへさらなる補強をするのであれば今回取り上げたこのブレークプロスペクトたちがキーマンになってくるかも・・・?

2017年6月16日金曜日

カンザスシティ・ロイヤルズ2017年ドラフト結果!

先日行われたドラフトでロイヤルズが指名した選手です。
選手の情報や紹介などもちょくちょく更新していく予定です。


1(14).Nick Pratto~ニック・プラット~ LHP/1B
1998/10/6 185.4cm 88.4kg ハンティントン・ビーチ高校


2(52).MJ Melendez~MJ・メレンデス~ C
1998/11/29 185.4cm 79.3kg ウェストミンスター・クリスチャン学校


CBB(73).Evan Steele~エバン・スティール~ LHP
1996/11/14 195.5cm 95.2kg チポラ大学


3(90).Tillo Daniel~ティロ・ダニエル~ LHP
1996/6/13 195.5cm 97.5kg アイオワ・ウエスタン・コミュニティ大学


4(120).Michael Gigliotti~マイケル・ジグリオッティ~ CF
1996/12/14 185.4cm 81.6kg リプスカム大学


5(150).Charlie Neuweiler~チャーリー・ノイヴァイラー~ RHP
1999/2/8 185.4cm 92.9kg モンサイナー・マクランシー・メモリアル高校


6(180).Tyler Zuber~タイラー・ズーバー~ RHP
1995/6/16 180.3cm 86.1kg アーカンソー州立大学


7(210).Brewer Hicklen~ブリュワー・ヒックレン~ OF
1996/2/9 187.9cm 94.3kg アラバマ大学バーミンガム校


8(240).Holden Capps~ホールデン・キャップス~ LHP
1995/3/24 187.9cm 88.4kg セントラル・オクラホマ大学


9(270).J.C. Conley~J.C. コンリー~ LHP
1994/8/3 185.4cm 102.5kg アリゾナ体育大学


10(300).Jordan Floyd~ジョーダン・フロイド~ LHP
1995/2/23 190.5cm 115.6kg カンザス州立大学


11(330).Sal Biasi~サル・ビアジー~ RHP
1995/9/30 182.8cm 86.1kg ペンシルバニア州立大学


12(360).Colin Snider~コリン・スナイダー~ RHP
1995/10/10 193cm 90.7kg バンダービルト大学


13(390).Cason Sherrod~カーソン・シェロッド~ RHP
1996/6/25 193cm 97.5kg テキサスA&M大学


14(420).Isaiah Henry~イザイアー・ヘンリー~ RHP
1999/3/22 190.5cm 83.9kg ノース・ショア高校


15(450).Robert Garcia~ロバート・ガルシア~ LHP
1996/6/14 190.5cm 99.7kg カリフォルニア大学デービス校


16(480).Christpher Hudgins~クリストファー・ハッジンス~ C
1999/3/2 185.4cm 86.1kg カリフォルニア州立大学フラトン校


17(510).Julio Gonzalez~フリオ・ゴンザレス~ SS
1995/6/4 177.8cm 83.9kg フロリダ・ガルフ・コースト大学


18(540).Marlin Willis~マーリン・ウィリス~LHP
1998/6/5 193cm 88.4kg マッキーチェン高校


19(570).Korry Howell~コリー・ハウエル~ SS
1998/9/1 187.9cm 79.3kg カークウッド・コミュニティ大学


20(600).Bryer Johnon~ブライヤー・ジョンソン~ RHP
1999/8/17 190.5cm 90.7kg カロライナ・フォレスト高校


21(630).Isaiah Smith~イザイアー・スミス~ OF
1999/12/3 190.5cm 86.1kg バトル・グラウンド高校


22(660).Josh Mitchell~ジョシュ・ミッチェル~ LHP
1994/9/8 187.9cm 99.7kg ピッツバーグ大学


23(690).Matt Morales~マット・モラレス~ SS
1996/11/26 182.8cm 81.6kg パルム・ビーチ・コミュニティ大学


24(720).Conner Mayes~コナー・メイズ~ RHP
1996/5/23 187.9cm 92.9kg テキサス大学オースティン校


25(750).Tyler James~タイラー・ジェームズ~ CF
1996/9/14 177.8cm 73.4kg ウィリアム・キャリー大学


26(780).Garrett Suchey~ギャレット・サッチー~ RHP
1994/11/25 187.9cm 97.5kg アラバマ大学


27(810).Nick Hutchins~ニック・ハッチンス~ C
1995/11/17 185.4cm 90.7kg 南イリノイ大学カーボンデール校


28(840).Tyler Fischer~タイラー・フィスチャー~ RHP
1998/8/1 190.5cm 77.1kg ランガム・クリーク高校


29(870).Travis Jones~トラビス・ジョーンズ~ UT
1995/9/29 193cm 88.4kg テキサス大学オースティン校


30(900).Adam Bainbridge~アダム・べインブリッジ~ LHP
1994/9/1 190.5cm 90.7kg オールド・ドミニオン大学


31(930).Justin Vought~ジャスティン・ボート~ C
1998/10/19 187.9cm 77.1kg ワイオミング・バイオ・ウエスト高校


32(960).Andrew Beckwith~アンドリュー・ベックウィズ~ RHP
1995/3/22 182.8cm 81.6kg コースタル・カリフォルニア大学


33(990).Damon Olds~デーモン・オルズ~ RHP
1994/10/17 193cm 86.1kg インディアナ州立大学


34(1020).Jackson Klein~ジャクソン・クライン~ RHP
1994/7/13 187.9cm 86.1kg スタンフォード大学


35(1050).Reed Rohlman~リード・ロールマン~ OF
1995/1/5 185.4cm 90.7kg クレムゾン大学


36(1080).Brady Cox~ブラッドリー・コックス~ C
1994/10/24 182.8cm 95.2kg テキサス大学アーリントン校


37(1110).Trevor Hauver~トレバー・ハウバー~ SS
1998/11/20 182.8cm 81.6kg ペリー高校


38(1140).Montae Bradshaw~モンタエ・ブラッドショウ~ CF
1999/4/29 177.8cm 77.1kg パトリック・ヘンリー・コミュニティ大学


39(1170).Justin Mitchell~ジャスティン・ミッチェル~ C
1998/10/13 182.8cm 90.7kg プラッテ・カントリー・R-3高校


40(1200).Yaniel Ramos~ヤニエル・ラモス~ SS
1999/1/12 180.3cm 66.6kg カルロス・ベルトラン・ベースボールアカデミー

2017年1月27日金曜日

2016年選手通信簿〜投手編②〜

選手通信簿の第二弾です。今回は主に中継ぎとして登板した投手です。

 #17 ウェード・デービス〜Wade Davis〜 A

 45試合 43.1回 2勝1敗27S 0H 3BS 防1.87 WHIP1.13 被打率.210 47K/16BB


ロイヤルズが世界に誇る絶対的守護神も今年は2度のDL入りなど、少し精彩を欠くシーズンとなった。故障の影響か、月を重ねることにスピンレート(回転数)が落ち、成績が悪化していった。それでも成績は文句のつけ用のない素晴らしいものであった。オフにホルヘ・ソレアとのトレードでカブスへ移籍。

 #40 ケルビン・へレーラ〜Kelvin Herrera〜 A

 72試合 72回 2勝6敗12S 26H 3BS 防2.75 WHIP0.96 被打率.213 86K/12BB

今年は故障で何度かDL入りしたデービスに代わりクローザーを任せられることも多かったシーズンであり、セットアッパーとクローザーを行ったり来たりした。それでも安定した成績を残し、最強ブルペンの一角を担った。しかし、今年は6敗と黒星が多かったのが玉に瑕。だが、接戦での登板機会が非常に多かったため仕方ないものなのかもしれない。

 #48 ホアキム・ソリア〜Joakim Soria〜〈新加入〉 B

 70試合 66.2回 5勝8敗1S 20H 7BS 防4.05 WHIP1.46 被打率.265 68K/27BB

4年ぶりに古巣に復帰した今季は開幕から7回を任せられたもののイマイチピリッとしないシーズンとなってしまった。被打率が高く、ピンチで簡単に点をあげてしまうため数字以上に印象は悪く、ブローンセーブ数はチームダントツの7。オフの契約時に払いすぎと言われた評価を覆すことができなかった。

 #47 ピーター・モイラン〜Peter Moylan〜〈新加入〉 B

 50試合 44.2回 2勝0敗0S 7H 0BS 防3.43 WHIP1.30 被打率.243 34K/16BB

今季は招待選手としてマイナー契約し、開幕ロースター入りこと逃したものの5月に40人枠入りし、その後は大量リード時、敗戦時、接戦時、ワンポイントとフル回転しブルペンを支えた。全盛期ほどの成績とはいかなかったものの、アンダー気味のサイドスローから繰り出される得意のシンカーでゴロの山を築いた。

 #44 ルーク・ホッチェバー〜Luke Hochevar〜 B

 40試合 37.1回 2勝3敗0S 14H 4BS 防3.86 WHIP1.07 被打率.223 40K/9BB

トミージョン手術から復活し、ワールドチャンピオンに貢献した昨季に続き活躍が期待されたシーズンであったが、シーズン序盤こそ調子は良かったものの、7月に入ると急激に成績が悪化し、末にはDL入り。そのままシーズン絶望となってしまった。

 #67 王建民〜Chien-Ming Wang〜〈新加入〉 B

 38試合 53.1回 6勝0敗0S 0H 0BS 防4.22 WHIP1.46 被打率.284 30K/18BB

復活を目指しスプリングトレーニングに招待選手として参加すると、80mph半ばまで落ちていたファストボール(シンカー)の球速が92,3mphまで戻り、見事開幕ロースター入を果たした。基本的にはロングリリーフであったが、フル回転した。8月末に怪我し、その後はマウンドに立つことはなかった。

#33 ブライアン・フリン〜Brian Flynn〜 A

 36試合 55.1回 1勝2敗0S 2H 0BS 防2.60 WHIP1.10 被打率.193 44K/23BB

背中の大怪我から復帰し、初のフルシーズンとなった今季は最強ブルペンの一角として大活躍。左のワンポイントからロングリリーフ、時にはローテの谷間埋めまでフル回転し、リリーフの連続無失点イニング記録達成にも大きく貢献した。

 #64 マット・ストラーム〜Matt Strahm〜〈ルーキー〉 S

 21試合 22.0回 2勝2敗0S 6H 0BS 防1.23 WHIP1.09 被打率.171 30K/11BB

ドラフト21巡目指名から這い上がり、彗星のごとく現れたスーパールーキー。昨季からマイナーでは先発に挑戦し今季も主に先発を努めていたが、コールアップ後は全てリリーフ登板。ルーキーとは思えない度胸満点のピッチングを披露し、何度もチームのピンチを救った。ファストボールの空振り率は両リーグ10位となる30.8%を記録し、一気に最強リリーフ陣の一角へと躍り出た。

 #54 スコット・アレクサンダー〜Scott Alexander〜 C

 17試合 19.0回 0勝0敗0S 0H 1BS 防3.32 WHIP1.63 被打率.312 16K/7BB

昨年は超打高のパシフィックコーストリーグでセンセーショナルな活躍を見せメジャーデビューを果たしたが、今季はマイナーでもそこまで目立った活躍は見せられなかった。メジャーでは左打者に.350以上も打たれてしまい、左のワンポイントとしての期待に答えられなかったが、オールスター以降は無失点と来季以降に期待できる締めくくりとなった。

#62 ブルックス・パウンダース〜Brooks Pounders〜〈ルーキー〉 D

 13試合 12.2回 2勝1敗0S 1H 0BS 防9.24 WHIP1.74 被打率.345 13K/3BB

昨年マイナーでブレークし、今季初昇格を果たした右腕。三振を取る力があり、今季はマイナーでもメジャーでも投球回を奪三振数が上回った。しかし超がつくほどのフライボーラーであり、メジャーでは12回強で6本ものホームランを浴びてしまった。オフにトレードでエンゼルスへ移籍。

#61 ケビン・マッカーシー〜Kevin McCarthy〜〈ルーキー〉 D

 10試合 8.1回 1勝0敗0S 0H 1BS 防6.48 WHIP1.92 被打率.306 7K/5BB

おそらく一番のサプライズ昇格となった右腕。いままでマイナーでもあまり目立つことはなかったものの、プロ入りからリリーフ専門で安定した成績を残し続けており、9月のロースターエクスパンションと共にメジャー昇格を果たした。メジャーでは打ち込まれることが多かったものの、8回強で7奪三振とポテンシャルの高さを見せつけた。

 #63 アレック・ミルズ〜Alec Mills〜〈ルーキー〉 D

 3試合 3.1回 0勝0敗0S 0H 0BS 防13.50 WHIP2.40 被打率.231 4K/5BB

コントロールの良さが武器のプロスペクトもメジャーでは3.1回で6四死球と全く武器を活かせなかった。しかしマイナーでは今季も125回で122奪三振を記録するなど、デビューから安定した投球を続けている。

2017年1月24日火曜日

2016年選手通信簿~投手編①~

 勝率5割の地区3位という結果となってしまい、3年ぶりにポストシーズンを経験せずにシーズンが終わった2016年シーズン。今回は毎オフ恒例となっている某MLB雑誌月刊ス〇ッガーさんの通信簿のように選手を採点をしてみようと思います。
 とはいったものの、採点はS→A→B→C→Dの順の評価をつけているので、「良くできました!」などの評価をつけられる某雑誌さんとは少し違っています。

 2016年通信簿第1回は投手編前半です。投手前半の今回は今季主に先発を務めた選手たちを中心に振り返ります。

 #背番号 名前(カタカナ)~名前(英語)~ 評価
 登板数(先発数) 投球回 勝敗 防御率 三振 与四球 WHIP 被打率


 #36 エディンソン・ボルケス~Edinson Volquez~ D

  34(34)試合 189.1回 10勝11敗 防5.37 139奪三振 76与四球 WHIP1.55 被打率.282


 開幕投手を務めた今季、3登板目までは素晴らしい投球を見せたもののその後は悲惨な結果に。6月24日のアストロズ戦では1.0回(2回途中降板)で12失点という歴代ワーストの記録まで作ってしまった。怪我人続出のチームの中一度も離脱せずにシーズン通してローテを守りリーグ2位の先発数を記録したが、自責点とWHIPはリーグワーストなど評価出来る成績ではない。来季は$10Mの相互オプションがあるが、行使されないことが確実視されている。

 #31 イアン・ケネディ~Ian Kennedy~ 〈新加入〉 A

  33(33)試合 195.2回 11勝11敗 防3.68 184奪三振 66与四球 WHIP1.22 被打率.234


 開幕前に結んだ5年総額$70Mの大型契約には批判的な声も多かったが、移籍1年目の今季はローテを守りチームのエースとして活躍した。被打率はりーグ9位で奪三振はリーグ10位記録し、シーズンを通して安定した投球を見せてくれた。一方で同ワースト3位の33本の本塁打を浴びたが、これは典型的なフライボーラーである彼の投球スタイルとして仕方のないことであろう。ちなみに今季の47.3%というFB%の数字は彼のキャリアの中で一番高い数字だった。

 #41 ダニー・ダフィー~Danny Duffy~ S



  42(26)試合 179.2回 12勝3敗 防3.51 188奪三振 42与四球 WHIP1.14 被打率.239


 今季はブレークした14年と同じように開幕ローテーション争いに敗れ中継ぎでの開幕となったが、故障者続出により5月から先発へ。昨季はフォームが定まらず不本意な結果に終わったが、今季は自身初の規定投球回に達し奪三振数はリーグ9位、K/9は同5位、K/BBは同6位にランクインするなど大躍進の年となった。左打者への強さも健在で、被打率.182と抑え込んだ。また、8月1日のレイズ戦ではザック・グレインキー(現ダイヤモンドバックス)の持つ記録を上回り、歴代チーム最多となる1試合16奪三振を記録しチーム史に名を刻んだ。

 #30 ヨルダノ・ベンチュラ~Yordano Ventura~ B

  32(32)試合 186.0回 11勝12敗 防4.45 144奪三振 78与四球 WHIP1.44 被打率.260


 エースとして期待された今季だったが、またしても期待に沿った活躍はできなかった。彼の一番のツールであるファストボールは年々ツーシームの割合を増やしており、今季は初めてその割合がフォーシームを超えた。しかしその最速99.8mphのツーシームは被打率.336、100mphに達するフォーシームも被打率が.295とただ速いだけで全く武器になっていない。6月9日のオリオールズ戦ではマニー・マチャドと殴り合いの大乱闘を繰り広げ9試合の出場停止を食らうなど2度の出場停止を受けた昨季から素行面でも成長はなく、素行不良が理由でポストシーズン争いをしているチームのローテ投手がメインパッケージとしてトレードで放出されるかもという前代未聞の噂まであがった。

〜追記〜
1/22に母国ドミニカ共和国で交通事故により25歳の若さで亡くなりました。これからのロイヤルズを支える投手だっただけに悔やんでもくやみきれません。この気持ちをなんと表現したらいいのか…ご冥福をお祈りします。

 #53 ディロン・ジー~Dillon Gee~ 〈新加入〉 C

  33(14)試合 125.0回 8勝9敗 防4.68 89奪三振 37与四球 WHIP1.46 被打率.287


 2013年にはメッツで開幕投手を務めた右腕も怪我の影響もありオプトアウト付きのマイナー契約で招待選手として契約したが、コリンズの全休の影響もあり開幕ローテ入り。開幕当初は中継ぎだったが、途中からは故障者続出のローテの谷間をしっかりと埋め、スウィングマンとして活躍した。

 #32 クリス・ヤング~Chris Young~ D

  34(13)試合 88.2回 3勝9敗 防6.19 94奪三振 43与四球 WHIP1.66 被打率.287


 昨年はワールドチャンピオンに貢献し、オプションも含めると3年$19.5Mの高待遇で再契約。しかし、今季は全く期待に沿った活躍をすることができなかった。月間防御率は8月(2.84)を除くと軒並み5.5を超えており、更に、元々超フライボーラーといえHR/9は2.84と80回以上投げた投手の中ではダントツで悪かった。来季以降も残る契約の中、せめてものの救いはK/9が9を超える高水準を叩き出したことか。

 #31 クリス・メドレン~Kris Medlen~ D

  6(6)試合 24.1回 1勝3敗 防7.77 18奪三振 20与四球 WHIP2.05 被打率.303


 今季は開幕ローテ入りし、最初の2試合は好投したものの、その後は右肩の故障の影響で本来の投球が出来ず、5月10日の6登板目でシーズンを終えてしまった。マイナーではリハビリ登板をはじめたものの、11試合26.2回で防御率7.76と本来の球は戻らなかった。

 #51 ジェイソン・バルガス~Jason Vargas~ C

  3(3)試合 12.0回 0勝0敗 防2.25 11奪三振 3与四球 WHIP0.92 被打率.182


 昨年受けたトミージョン手術の影響で8月まで登板なし。しかしマイナーでの実践復帰後は出術後と思わせない快投を見せ予定より少し早くメジャーの舞台に戻ってきた。メジャー復帰後も少ないイニング数ではあるが素晴らしい成績を残し、来季の完全復活へ大きな期待を持たせてくれた。